エリオット・スミス

- Miss Misery
- XO (Deluxe Edition) · 1997年
- Between the Bars
- Either/Or · 1997年
- Say Yes
- Either / Or · 1997年
- Waltz, No. 2 (XO)
- Xo · 1998年
- Ballad of Big Nothing
- Either / Or · 1997年
- Angeles
- Either / Or · 1997年
- Needle In the Hay
- Elliott Smith · 1995年
- Somebody That I Used to Know
- Figure 8 · 2000年
- Son of Sam
- Figure 8 · 2000年
- Independence Day
- Xo · 1998年
- Alameda
- Either / Or · 1997年
- Speed Trials
- Either / Or · 1996年
- Pictures of Me
- Either/Or · 1997年

XO (Deluxe Edition)

1998年
Either/Or

エリオット・スミスは、本作をもって知名度が急上昇した。この後、ガス・ヴァン・サント監督の目に止まり、映画『グッド・ウィル・ハンティング旅立ち』に楽曲提供したことでオスカー賞の舞台に立った。マルチプレイヤーとしての腕前を生かし、すべての楽器を一人で演奏し積み重ねていった彼のサウンドメイキングは、60年代ポップ風のアレンジやプロダクションがそこかしこに散りばめられている。その洒脱な音楽スタイルの奥底に潜む、パーソナルな息遣いや静けさがエリオット・スミス特有のテイスト。名曲"Say Yes"など、まるで耳元で彼がささやきかけてくれているような美しさがある。
Elliott Smith

米太平洋岸北西部を代表するレーベル、Kill Rock Starsに移ってリリースされたエリオット・スミスのセカンドアルバム。ファーストアルバム「Roman Candle」に引き続き、本作もシンプルなアコースティックギターの弾き語りを中心とした宅録のローファイなプロダクションが施されている。しかしながら、今作は折に触れてヴォーカルハーモニーやドラムスを自身の手でオーバーダブ、さらにスミスもメンバーだったバンド、Heatmiserの盟友Neil Gustがギターで参加した"Single File"、The SpinanesのRebecca Gatesが歌声を重ねた"St. Ides Heaven"の2曲も交えて、しとしとと雨が続く陰鬱なオレゴン州ポートランドの風景を窓辺から見ているような内省的な作風となっている。彼の核心に触れることができる一枚といえよう。