シャ乱Q

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シャ乱Qについて

シャ乱Qは、J-Popの最初の全盛期を形作ったバンドの一つだといえる。なぜなら彼らは当時のヒットチャートを駆け抜け、テレビの歌番組をにぎわせ、さらには誰もの度肝を抜くようなことをやってのけたのだから。彼らのエピソードはどれもがユニークだ。例えば1992年にメジャーデビューした当時の売れ行きはよくなく、そのためメンバー自らがラジオ番組にリクエストの電話をかけたというネタはよく語られている。これもあって「上・京・物・語」(1994年)はスマッシュヒットとなり、孤独を歌ったバラード「シングルベッド」も大ヒット。歌番組に出るようになったシャ乱Qは、つんく♂(Vo)のトークのうまさもあって、お茶の間にも広く知られるようになる。そして翌年リリースされた、恋の未練を歌ったダンサブルな「ズルい女」(1995年)によって彼らは一躍人気バンドとなった。この曲で『第46回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした際は、たいせい(Key)が宙吊りになって回転するパフォーマンスで視聴者を驚かせた。メンバーの強い個性、コテコテの歌の世界観、派手でインパクト満点のパフォーマンス…。何もかもが突き抜けているシャ乱Qだが、実はしっかりとした地力のあるバンドでもあった。1988年に大阪で結成されて以来ライブハウスや路上での演奏を重ね、曲作りもパフォーマンスも試行錯誤を繰り返した。つんく♂、リーダーのはたけ(G)、たいせい、まこと(Dr)による演奏は安定していて、コンサートでは観客をとことん楽しませるため、演出面でも徹底的なこだわりを見せた。大きなブレイク後もバンドが息切れしなかった理由はそういったところにある。こうしてみると、彼らが一世を風靡(ふうび)したのは必然でもあった。さまざまな意味で、こんな面白いバンドはもう二度と出てこないかもしれない。

結成
1988年12月
ジャンル
J-Pop

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