- 梔子 · 2014年
- 梔子 · 2015年
- CBD (feat. Red Eye & D.O) [Remix] - Single · 2021年
- 梔子 · 2015年
- MONOCHROME · 2014年
- MONOCHROME · 2014年
- worst · 2020年
- 梔子 · 2015年
- MONOCHROME · 2014年
- I Think I'm Falling - Single · 2019年
- 梔子 · 2015年
- MONOCHROME · 2014年
- worst · 2020年
必聴アルバム
- ラッパーのKOHHが2015年元日に発表した作品で、前年7月リリースのセカンドアルバム「MONOCHROME」の制作前に完成していたため、本作が実質上のファーストアルバム。2012年から始めたミックステープシリーズで一躍シーンの注目を集めた時期と、「MONOCHROME」以降の時期をつなぐ位置付けの作品で、"Junji Takada"などの初期の代表曲が数多く収録されている。"私は幸せ"というクチナシの花言葉に由来するというアルバムタイトル通り、アーティストとしてまさにブレイク真っ最中という貴重な時期のKOHHがパッケージされている印象。日常の話し言葉のように自然で聴き取りやすい言葉遣いでありながら、リスナーに鋭く突き刺さる彼のラップの原点的な魅力と、フレッシュな初期衝動が詰まっている。
アルバム
- 2022年
- 2020年
- 2019年
- 2016年
- 2016年
- 2015年
- 2015年
- 2021年
- 2021年
- 2021年
- 2021年
- 2021年
アーティストプレイリスト
- 言葉の本質を射抜いた直截簡明なリリックで、東京のアンダーグラウンドシーンを体現するラッパー。
- 2021年
- 2016年
- 2016年
- 2016年
参加作品
- TeddyLoid
- タイプライター&YMG
- JOYSTICKK
- DJ KEN WATANABE
KOHHについて
独創的なスタイルでシーンの度肝を抜き、日本語のラップ表現を新たな次元に導いたラップスター。1990年に生まれ、東京都北区王子の団地から登場して瞬く間にシーンを席巻したラッパー、KOHH。彼のラップは、日常会話のようなカジュアルな言葉遣いで歌うように軽やかにフロウする。初めて聴いてもリリックを聴き取れるくらいシンプルでありながら、ユニークなトピックや刺激的な言語センスで聴き手を魅了する、不思議なパワーに満ちている。例えば、彼が大きな注目を集めるきっかけになった初期の代表曲「Junji Takada」(2013年)には、今に至るまで変わることのない彼のラップの特徴が凝縮されている。実在の俳優/コメディアンである高田純次の名前をそのままタイトルに使い、“他人を気にしない生き方”というテーマを、ふざけているのか真剣なのかつかみかねるようなさじ加減でユーモラスにラップする。またKOHHのラップは、トラップとの関わりが深い。極端に遅いBPM、極限まで絞り込まれた音数、重低音ビートとハイハットの連打、不穏な音色の電子音の多用といった特徴を持つトラップは、2010年代以降のグローバルな音楽シーンを席巻したヒップホップのサブジャンルだ。日本でも多くのラッパーがトラップサウンドにトライする中、日本語で極めて自然に、見事なまでにトラップに乗せてラップしてみせたのがKOHHのアプローチだった。意識せずに聴くと何も考えずに話しているようにも聴こえかねない彼のラップだが、彼がフィーチャリングで参加した宇多田ヒカルの「忘却」(2016年の『Fantôme』に収録)のような曲を聴けば大きく印象が変わる。ビート感が弱く変則的な構成のこの曲で、KOHHは、不規則なようでいて規則性を感じるトリッキーな言葉の置き方とリリカルな言語センスを駆使して、見事に叙情的なサウンドスケープを描き出している。ラッパーとしての圧倒的なスキルとアーティスティックなセンスが存分に発揮された名演だといえるだろう。トラップ以降の日本語ラップにおける一つの定型を提示して、日本のヒップホップシーンに“KOHH以前/KOHH以降”とでも呼ぶべき強烈なインパクトを残したKOHH。その活動の範囲を海外にも広げ、ファッションやアートといった音楽以外の分野からも注目を集める。それでも基本的なスタンスは変えることなく、自由奔放なライフスタイルや強烈なキャラクターで常にファンを魅了する。かつてロックスターがそうであったと思わせるようなカリスマ性を帯びた、まさにラップスターと呼ぶにふさわしいアーティストだ。
- 出身地
- Kita
- 生年月日
- 1990年4月22日
- ジャンル
- ヒップホップ/ラップ