“鍵盤の帝王”の愛称で多くのジャズファンから愛されたピアノの名手、オスカー・ピーターソンが率いたジャズコンボ。初期はピアノ、ベースに、バーニー・ケッセルやハーブ・エリスなどのギタリストによる編成でスタートし、最上級のスウィング感と縦横無尽に繰り出すアドリブの妙技で人気を集める。その後、ギターの代わりにドラムが加わるスタイルに定着した。特にRay Brown（B）、エド・シグペン（Dr）によるトリオは“黄金のトリオ”と呼ばれ、『Night Train』（1963年）、『We Get Requests』（1964年）など、数多くの歴史的名作を残した。聴くものをハッピーにさせる演奏は、時代や世代を超えてジャズの楽しさを堪能できる至福の時間を与えてくれる。