有名ピアニストのヴィンス・ガラルディ率いるヴィンス・ガラルディ・トリオは、1970年代を通じてジャズシーンにおいて高い存在感を示し続けた一方で、ジャズ史上においては最もセールス的に成功したトリオの一つである。・1962年にB面曲として収録された「Cast Your Fate to the Wind」で、グラミー賞最優秀オリジナルジャズ作曲賞を受賞。・ガラルディはチャールズ・M・シュルツの代表作『ピーナッツ』のスペシャル・サウンドトラックの17曲を手掛け、このうち6作はビルボード誌のトラディショナルジャズ・アルバムチャート15位圏内にランクインした。・グラミーと議会図書館の両方で殿堂入りし、4度にわたるプラチナムディスクにも認定されたサウンドトラック『A Charlie Brown Christmas』は、ジャズアルバム史上2番目に売れたアルバムである。・トリオ初期のドラマー、ジェリー・グラネリは、フリージャズバンドLight Sound Dimensionを結成し、サイケデリックミュージックのパイオニアとしてロックの殿堂入りを果たした。・有名ピアニストのジョージ・ウィンストンはガラルディに敬意を表し、1996年と2010年に合わせて2作のカバーアルバムをリリース。それぞれビルボード誌のニューエイジ・アルバムチャートで1位と2位にランクインした。・仲間内ではドクター・ファンクの愛称で親しまれていたガラルディ。彼の未発表シングル「Calling Dr. Funk」は、彼の死後2009年に発表され、この曲が収録されたアルバム『The Definitive Vince Guaraldi』はチャート1位に輝いた。