井田由美で聴く「十三夜」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.093
-
- ¥866
-
- ¥866
発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第93弾は、樋口一葉の「十三夜」。主人公のお関は、貧しい家の出だが、高級官僚の原田に見初められて結婚。結婚当初こそ下にもおかないように大切に扱われたが、一人息子が生まれてからは、人が変わったかのように、お関にあたるようになる夫。ずっと耐えてきたお関だが、ある、お月見の夜、ついに離縁を決意、原田の家を飛び出し、実家に戻ってしまう。両親にそれまでの出来事を訴えるのだが・・・。後半、初恋のエピソードには思わずせつなくなってしまう。半封建的な、明治という時代における女性の悲劇を描いた作品。井田由美の朗読で送る。