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茨城県日立市に鎮座する、大甕倭文(おおみかしずり)神社。 この神社の境内には、「宿魂石」という、山のような巨岩があるが、 神話に登場する星の神・天津甕星(あまつみかぼし)、別名香香背男(かがせお)を、 倭文の神・建葉槌命(たけはづちのみこと)が討ち、ここに封じたものだという。 天津甕星は、国譲りのあたり、天孫降臨に先立って様々な国津神を平定した場面に、 わずかに登場する神だが、出雲で国譲りを成し遂げ各地を平定した、 建御雷命(たけみかづちのみこと、鹿島神宮の祭神)と、 経津主命(ふつぬしのみこと、香取神宮の祭神)にも従わず、 ついに建葉槌命によって討たれたのだという。 この神話は謎だらけだ。まず、天津甕星は国津神ではなく、 「高天原にいる悪神」だとされていること。つまり天津神なのだが、 天津神にして天照大神に従わない神が存在すること自体、神話上不合理だ。 せいぜいが暴虐を働いた須佐之男命くらいだが、それでも最終的には従っている。 建葉槌命も他に伝承のほとんどない神で、織物の神だが、武神・雷神の建御雷命や、 剣神・経津主命でも平定できなかった悪神を、なぜ織物の神が討伐できたのかも謎だ。 日本神話では、明確に星の神だと書かれているのが天津甕星のみという謎もある。 星の名を持つ神も、他に物部氏の神話にわずかに登場するのみ。 物部氏は「まつろわぬ民」との関係も散見されるが、そのことと関係あるのか。 また、唯一の星の神が、魔王のような存在なのか。天津甕星とは金星の神ともされるが、 キリスト教の堕天使「ルシファー」を彷彿とさせる。「ルシファー」とは金星の意だ。 天津甕星を封印した宿魂石が鳴動するので、建葉槌命が宿魂石を蹴ると、 破片が飛び散って降って来たという伝承もあり、その場所には今も神社が建っている。 天津甕星は、他の土地で隕石の落下地点に祀られることがあるが、それを思わせる。 そして、常陸は「まつろわぬ大地」みちのくへの入口であることにも留意したい。 鹿島・香取の立地も、初期朝廷勢力圏の辺境を表わすとも言われる。 平将門(将門は星を信仰した)を生んだ「まつろわぬ東国」の、神代に遡るルーツを探る。/語り:高橋御山人/聞き役:盛池雄峰

GENRE
Travel & Adventure
NARRATOR
高橋 御山人
LENGTH
00:29
hr min
RELEASED
2018
May 16
PUBLISHER
(株)リブラ・エージェンシー
PRESENTED BY
Audible.com
LANGUAGE
EN
English
SIZE
29.4
MB