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奈良県の飛鳥地方は、古代に都が置かれた、日本文化揺籃の地。 そこは、著名な石舞台古墳をはじめ、数多くの巨石構造物が残る地でもある。 それらのうちの幾つかは、大洪水の伝承や、ゾロアスター教の拝火台説など、 使途不明で、奇妙な言い伝えが残る、謎に包まれたものも少なくない。 そんな飛鳥の中心地に「飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)」が鎮座する。 飛鳥に都が置かれる以前から当地に鎮座する、出雲系の極めて古い神社であるが、 境内には数多くの男根と女陰の形の石が祀られており、飛鳥巨石文化の一部を成す。 この神社に伝わる「お田植祭(おんだまつり)」も、奇祭として知られる。 豊作と子孫繁栄を祈るこの神事では、天狗とオカメが性行為の踊りを奉納する。 現代では、前近代的な奇習としてばかり注目されがちなこういった文化も、 かつては家や村落の存続を賭けた、真摯な祈りが込められたものであった。 何となれば「子作り」は、現代においても、人工授精・体外受精など、 先端科学の粋を集めてでも成し遂げたいと願う人々も少なくない、 「自然の神秘」に左右される、困難で切実な事象だからだ。 近代以前の、生存率の低い社会にあっては、「子作り」はまさに神頼みであった。 子のない夫婦が神に祈って超人的な子を授かるのは、民話の定番でもあるし、 歴史上の人物が、苦痛を伴いながら必死で子作りに励んだ話も、数多く伝わっている。 中国古来の房中術や、古代インドのカーマ・スートラ等、性行為に関する指南は、 共同体の存続を期して開発された、人工授精・体外受精に相当する「秘法」であった。 日本文化揺籃の核心地に今も残る、子宝祈願の信仰と文化。 「奇習」という浅薄な「常識」の向こうに、現代でも超克出来ない「自然の神秘」と、 それに対する畏敬と祈願という、人類普遍の信仰と文化の本質を見る。 語り:高橋御山人 聞き役:盛池雄峰

GENRE
Travel & Adventure
NARRATOR
高橋 御山人
LENGTH
00:29
hr min
RELEASED
2016
April 12
PUBLISHER
(株)リブラ・エージェンシー
PRESENTED BY
Audible.com
LANGUAGE
EN
English
SIZE
29.6
MB