嫉妬の構図 嫉妬の構図

嫉妬の構‪図‬

    • ¥1,100
    • ¥1,100

発行者による作品情報

演出家の柳田洋三が内縁の妻紫はこべや若手俳優の水壁辰樹を率いて「オイディプス王」をアヴィニョン演劇祭で上演すべく稽古をしている。柳田はやけに水壁に厳しく当たるようにみえるのは、紫が水壁に目をかけている反動なのだろうか。紫は仏文出身の柳田の語学力を信用せず、女子大で演劇部を指導しているフランス留学経験のある松沢倫太郎に同行を頼む。紫は水壁とのキスシーンをマスコミに盗撮され、柳田との関係がさらに険悪になる。日本での公演を終えた一行はフランスに出発する。Kテレビのディレクターの山中辰雄は、紫も出演する『嫉妬の構図』というドラマの舞台をアヴィニョン演劇祭に設定して、公演に帯同することになった。アヴィニョン演劇祭では招待公演の『オイディプス王」は人気の演目となるが、松沢のフランス留学時代の恋人ヴィオレット・ウィロウが「NARIHIRA」という芝居で大注目の女優になっているのであった。水壁の高校時代の友人である桐山敏也は名古屋で見た舞台に魅せられてフランスまで付いてきた。アヴィニョンでの公演中、ディレクターの思いつきでドラマの出演まで果たすことになった桐山は、千秋楽にオイディプス王の役を交代してくれるように水壁に泣きついた。フランスの演劇学校の学生イリスと一緒に代役の桐山の演技を見る水壁の目の前で突然オイディプス王役の桐山が心臓麻痺で死んだ。出演者やテレビクルーは後ろ髪を引かれながら日程通り日本に帰国することになったが、自然死と思われた桐山の遺体の解剖の結果、ニオイスミレの種の毒による他殺が発覚した。

ジャンル
ミステリー/スリラー
発売日
2017年
7月7日
言語
JA
日本語
ページ数
197
ページ
発行者
デジタルエステイト
販売元
Digitalestate INC
サイズ
228.3
KB

高浜眞子の他のブック

迷宮の彼方 迷宮の彼方
2017年
鬼師クミたんの奉納旅行 鬼師クミたんの奉納旅行
2020年
サルトルの亡霊 サルトルの亡霊
2020年
ボルドーの秘宝〜現代フランス人の忘れられた祖先〜 ボルドーの秘宝〜現代フランス人の忘れられた祖先〜
2019年
美の挑戦〜日本の美容院がパリへ〜 美の挑戦〜日本の美容院がパリへ〜
2019年
グィネヴィア姫の首飾り グィネヴィア姫の首飾り
2018年