日本初の本格バカハードボイルド小説 弾丸フィーバー
第二部
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- ¥250
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発行者による作品情報
映画化された木屋町DARUNAの原作者、丸野裕行の長編小説「第二部」
「首都圏の改造拳銃が集結!本格バカハードボイルドの幕が開ける!」
新宿“安全確実な銃器販売”をモットーに拳銃密輸売買を生業とする日系ブラジリアンのディック・ミキオ・ナリタに勝田組若頭・鈴木から依頼の電話が入る。
御用聞きに奔るディックは勝田組幹部の一人が敵対する組織、古川一家の手にかかったことを知る。
組長警護用の三挺を用立てるディックだが、9ミリ弾使用の拳銃一挺がどうしても入手できない。
仕方なく改造拳銃職人・音太の許を訪ね、スパゲッティーナポリタンに似せて製作した改造拳銃を勝田組に納品した。
その帰り、売買取引の事実を摑んだ新宿署の刑事・千石に強請られるディック。
新宿界隈で名高い“お人好し”ディックは千石に手を貸す。
後日、常連になっている酒場の主人から連絡が入り、歌舞伎町の店へむかうディック。
そこには家族を暴力団抗争で奪われた末期ガンの男・橋爪がいた。
橋爪の話はディックの心をうち、復讐のための武器提供をすることとなる。
程なく突然、抗争が激化。
困り果てた鈴木はディックを呼びつけ、今後の相談を持ちかける。
話し合う二人の前に“新宿鯱”の異名をもつ噂の鯱島警部が現れた。
小さいながらにやり手の鯱島に眼をつけられるディック。
さらに抗争激化。
その折、不測の事態が起きた。
鯱島がディックの贔屓にしている拳銃問屋の密輸船を摘発したというのだ。
このままでは勝田組が戦争に大敗を喫する。
ディックの育ての親で裏稼業に身を擱くパイクの助言で注文の入っているすべての銃を首都圏に集まる改造拳銃職人の作品で賄うことにした。
東京の街を奔走するディック。
かき集めたのは一癖も二癖もある代物ばかり。
そしてディックは、古川一家と協力関係にある拳銃密売業界八〇%のシェアを占めるマフィアに監禁され、取引の材料にされてしまう。
取引現場で繰り広げられる死闘、はたして、東京改造拳銃戦争の決着は?