村岡花子エッセイ 美しく生きるために
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- ¥1,400
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発行者による作品情報
雑誌『ひまわり』『それいゆ』掲載の村岡花子のコラムを再編集。現代に通じる心美しく生きるヒントが詰まった一冊。主婦と生活社刊。
APPLE BOOKSのレビュー
児童文学の執筆をはじめ「赤毛のアン」など英米文学の翻訳家として活躍した村岡花子のエッセイ集「美しく生きるために」。著者は、女性が学ぶ機会の少なかった明治時代に高等教育を受けたことで勉学の必要性を実感し、生涯を通じて女性の就学に尽力したことで知られている。本書は、少女雑誌「ひまわり」と女性雑誌「それいゆ」に掲載されたエッセイのなかから、美しく生きることを主題にした作品を厳選。たとえば、友情には批判の精神が必要であること、読書をするなら古典に親しんでおくべきといった進言が、知性あふれる文章でつづられている。英米文学に精通した著者らしく、翻訳本から引用したり書評なども紹介している。また、「赤毛のアン」の世界観についても触れ、著者であるルーシー・モード・モンゴメリの半生を描くことで、多様な文化や文学に触れ、広い世界を知ってほしいという著者の真摯な思いが伝わってくる。「ひまわり」「それいゆ」の創刊者であり、日本を代表する画家の中原淳一による美しい挿絵も魅力の1冊となっている。