逆転の大中国史 ユーラシアの視点から 逆転の大中国史 ユーラシアの視点から

逆転の大中国史 ユーラシアの視点か‪ら‬

    • 5.0 • 1件の評価
    • ¥880
    • ¥880

発行者による作品情報

〈中華は漢民族の国〉は幻想だ!

今の中国を解くキーワードは「コンプレックス」、正しい中国史を正視しない限り中国は歴史に復讐されるだろう。


中華人民共和国「内モンゴル」で生まれ、北京で文化人類学を学んだ著者は、「漢民族」が世界の中心だという中華文明の価値観に、次第に違和感を覚える。

日本に留学し梅棹忠夫氏に師事、ユーラシア草原を調査するうち、従来の常識とは全く違う、価値観の逆転した中国史が形成された。

それは「中国四千年の歴史」という漢民族中心の歴史観からの逆転である。


大陸を縦横に駆け、開かれた文明を担ってきたスキタイ、匈奴、鮮卑、ウイグル、チベット、モンゴルといった周辺の遊牧民こそ、この地の歴史を作り上げてきた主役なのだ。

黄河に文明が花開いたころ、北の草原にはまったく別個の独立した文明が存在した。

漢人がシナを支配して「漢帝国」を称していた時代にすら、北方には別の国家が存在していた。

我々が漢民族国家の代表、中国の代名詞と考える「唐」ですら、実は鮮卑の王朝である。


現在の中国人は、こうした真実の歴史を覆い隠し、自分たち「漢民族」が世界の支配者であったという幻想にしがみついている。

絶えざる批判精神と綿密な実地調査で描き出す、諸民族が織り成す雄大な歴史絵巻!


解説・川勝平太

ジャンル
歴史
発売日
2019年
3月8日
言語
JA
日本語
ページ数
368
ページ
発行者
文藝春秋
販売元
BUNGEISHUNJU LTD.
サイズ
32.9
MB

楊海英の他のブック

独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで 独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで
2019年
中国の暴虐 中国の暴虐
2021年
チベットに舞う日本刀 モンゴル騎兵の現代史 チベットに舞う日本刀 モンゴル騎兵の現代史
2014年
墓標なき草原 哀しみの記憶 墓標なき草原 哀しみの記憶
2024年
日本陸軍とモンゴル 興安軍官学校の知られざる戦い 日本陸軍とモンゴル 興安軍官学校の知られざる戦い
2015年
内モンゴル紛争 ──危機の民族地政学 内モンゴル紛争 ──危機の民族地政学
2021年