明治メランコリア(1)
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- ¥550
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発行者による作品情報
変わってしまったのは津軽(つがる)? それとも――!? 女学生・鈴(すず)と青年・津軽の年の差LOVE、本格スタート! 時は明治、少女時代に遊郭から身請けされた鈴も15歳。ひとまわり以上、歳の離れた津軽を想う鈴だが、近づこうとすればするほど、津軽が解らなくなってきて――!? 明治時代を生きる女学生・鈴の、愛と波乱の物語。
APPLE BOOKSのレビュー
マンガ雑誌での連載後単行本化され、高い人気を博した「明治緋色綺譚」の続編にあたる「明治メランコリア(1)」。明治中期の東京を舞台に、周囲からお助け鈴ちゃんと呼ばれているしっかり者の女学生、鈴の恋と成長を描く。著者は "美麗絵師"と呼ばれており、あでやかな絵を得意とする。特に美しい女性を描くことに長けていて、一回り上の津軽を想って一喜一憂する鈴の表情や、女学生たちのいきいきとした姿に目を奪われる。年齢差=障害のある恋愛が物語の主軸ではあるが、ミステリアスな津軽の行動をめぐり、サスペンスの一面を持つのも本作の魅力。また、西洋と東洋が融合し、活気に満ちていた明治の文化や風俗が織り込まれた歴史ロマン大作でもある。