おにいさまへ…(1)
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- ¥610
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発行者による作品情報
名門女子高・青蘭学園高等部に進学した奈々子は、華やかな上級生たちに胸をときめかせていた。そして、生徒の誰もが憧れる特別に選ばれた者しか入れない「ソロリティ」の存在を知る・・・。そこは華やかなる世界の裏で、嫉妬と捻じれた欲望が渦巻いていた・・・「ベルサイユのばら」に並ぶ池田理代子の代表作!名門女子高の麗しき少女たちを描いた衝撃作品、第1巻!!※このコミックスは、旧『おにいさまへ・・・(全2巻)』を全3巻に分冊して再編集したものです。
APPLE BOOKSのレビュー
1974年、週刊マーガレットに連載され、1991年にはアニメ化もされたマンガ「おにいさまへ… (01)」。名門女子高・青蘭学園に通うことになった御苑生奈々子。新しい生活への期待に胸を膨らませていたある日、選ばれた生徒のみが入会を許される社交クラブ "ソロリティ" の存在を知る。華やかな上流階級の人々が集う特別な世界。自分とは無縁の存在と考えていた奈々子だが、会長である一の宮蕗子の推薦により半ば強制的に入会させられ、嫉妬した他の女子生徒からさまざまな嫌がらせを受けることになる。同作を手掛けたのは、マンガ「ベルサイユのバラ」で一世を風靡した池田理代子。名門女子校に通う女子生徒たちの学園生活は、そのきらびやかなイメージとは裏腹に愛憎が渦巻いている。普通の女の子として生きてきた奈々子が困難と向き合い、どのように成長していくのかを、丁寧に描写しているところが本作の魅力。また、美しく個性的に描かれる上級生たちの複雑な人間関係や、なぜ奈々子がソロリティに招かれたのかなど、登場人物を巡るさまざまな謎が解き明かされていくストーリー展開にも注目したい。