土方歳三(一) 試斬
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- ¥440
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発行者による作品情報
浪人の咽を水平に薙いだ。咽のあたりの肉がめくれた。それが一瞬、白く見えた。肉の白さだ。女の肌よりも白かった――。徳川幕府に落日が迫る。土方歳三は待っていた。おのれの血を燃やす何かが起こる、と。その日までに人の屠り方を覚えねばならぬ。歳三は試し斬りの獲物を物色し始めた。幕末の京洛を血に染めた斬殺軍団・新撰組を率いた男の凄絶な生を描く長篇小説第一弾! 【解説】縄田一男
APPLE BOOKSのレビュー
新撰組で近藤勇の補佐役を努め、"鬼の副長"と恐れられた土方歳三の壮絶な生涯を描く「土方歳三(一)試斬」。作者の峰隆一郎は「人斬り弥介」「素浪人 宮本武蔵」など数々の時代小説をヒットさせ、一匹狼を主人公にしたハードボイルドな作風が特徴。そんな彼が描く土方は、剣に向き合いつつも、男の色気を漂わせる一面を持つ。物語冒頭の土方はまだ17歳。郷里で薬の行商をしながら義兄の剣術道場で腕を磨く日々の中、幕府が危ういという噂を耳にする。時代が激動する予感に、心を震わせる土方。だが、やり場のない気持ちを抑えられず、盗人や浪人に斬りかかり、真剣の殺法を体得しようともがく。剣の一振りが仔細に描写され、立ち会いの場面は血の匂いを感じさせるほどリアル。男らしいことを成し遂げたいと己の道を突き進む土方だが、ときに女性に癒やしを求めてしまう弱い部分もあり、激動の幕末を生き伸びる厳しさが伝わってくる。後半では近藤勇や沖田総司との出会いもあり、江戸で幕府の動向をうかがう彼らから新撰組結成前夜の胎動を感じてほしい。将軍警護のために上洛する「土方歳三(二) 壬生狼」、新撰組を結成し芹沢鴨の抹殺に動く「土方歳三(三) 新撰組」と全3巻にわたる峰隆一郎版・土方歳三を堪能しよう。
カスタマーレビュー
ハゲ一号
、
果てる。
酷いセックスの描写ばかり。