夜間飛行
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- ¥550
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発行者による作品情報
20世紀初頭の郵便飛行に携わる者は、「自分達が歴史を作る」という信念と誇りを持っていた! 南米大陸で、夜間郵便飛行という新事業に挑んだ男たち。ある夜、パタゴニア便を激しい嵐が襲う。生死の狭間で懸命に飛び続けるパイロットと、地上で司令に当たる冷徹にして不屈の社長の運命は――命を賭して任務を遂行しようとする者の孤高の姿と美しい風景を、自身も飛行士だった作家が詩情豊かに描く航空小説の傑作。
カスタマーレビュー
をみえ
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私は映像作品を見たのだろうか
作品の素晴らしさもさることながら、この作品を翻訳した方の力に感激します。原著を読める力がないのでこうして翻訳作品に触れた時「物語が素晴らしいのか、翻訳が素晴らしいのか」時々わからないのですが、この作品は絶対に両方です。飛行機乗りの孤独と高揚感、他人に知り得るはずのない寂寥が文字を通して私に映像を見たような錯覚をさせます。優れた作品である事は知っていましたが、これほど刺さるとは驚きです。私は確かにあの夜を飛び、木々が途切れた辺りにぽつんと灯る色に安心と共感と寂しさを覚え、孤独を見た。素晴らしい本でした。