銀河鉄道の夜
発行者による作品情報
未定稿のまま死後発見された童話。昭和2年ごろの作と推定されている。初出『宮沢賢治全集』第三巻(文圃堂、昭和9年)。貧しいジョバンニと友人を助けるために死んだカムパネルラ、二人の少年は銀河鉄道に乗って幻想的な宇宙を旅する。青空文庫収録の、新潮文庫版と角川文庫版には、別表に示す相異がある。「銀河鉄道の夜」
APPLE BOOKSのレビュー
宮沢賢治の代表作といわれる「銀河鉄道の夜」は、賢治の死の翌年である1934(昭和9)年に刊行された。生前に何度も原稿を書き直し、最終の4次稿が現在広く読まれているものだが、これもまだ未完成原稿だといわれている。ケンタウル祭の夜、一人ぼっちで丘にいた孤独な少年・ジョバンニは、突然"銀河ステーション"という声を聞く。気がつくとジョバンニは銀河鉄道に乗っており、車内にはただ一人の親友・カムパネルラもいた。天空を駆け巡る旅に出発した2人は、北十字やプリオシン海岸、アルビレオの観測所などに立ち寄り、そこで様々な出会いと別れを繰り返す。そしてジョバンニは、自分の切符は天上にまで行けるものだと気がつくのだった。
カスタマーレビュー
たいきだいすき
、
銀河鉄道の夜
小学生とかぶりに読んだけど(今高3)こんな話だったなって懐かしに浸って読めた
โมโตะ
、
宮沢賢治の思い
恐らく自分で最後まで読んだ初めての文庫だと思う。
全ての文章に絵があり、音がある。
新世界交響楽が流れ出す時、クライマックスへの汽笛がなる。
感動と友情の刹那な物語!
栃木のイベンター
、
一番好きなシーンが無い
この部分が無いバージョンでした
『さあ、切符をしっかり持っておいで。
お前はもう夢の鉄道の中でなしに
本当の世界の火やはげしい波の中を
大股にまっすぐあるいて行かなければいけない。
天の川のなかでたった一つの
ほんとうのその切符を
決しておまえはなくしてはいけない 』