何もなくても、母の手があった。悲しくても、母の胸があった。激動の昭和を生きた家族の姿を描く心揺さぶる感動作。昭和15(1940)年の東京。父・滋と母・佳代、娘の初子と照美の野上家は、お互いを“父べえ”“母べえ”“初べえ”“照べえ”と愛称で呼び合う仲睦まじい家族。そんな小さな家庭の穏やかな日常は、ドイツ文学者の父が治安維持法で検挙された朝から一変する。戦争に反対することが、国を批判するとして罪になる時代だったのだ。不安を募らせる母と娘たちのもとに、温かい思いやりを持った人々が次々と訪れる。父の教え子で出版社に勤める山崎。彼は面会申請のために奔走し、そして不器用で心優しい人柄で皆に笑顔をもたらし、やがて一家から“山ちゃん”と慕われる大切な存在になる。父の妹で美しく快活な久子は、思春期を迎えた初子とおてんばな照美の良きお姉さん役で、いつしか山ちゃんにほのかな思いを寄せるようになる。そして変わり者の仙吉叔父さんは、あけっぴろげで遠慮のない性格のため、いくつもの騒動を巻き起こす。離れ離れになった家族をつなぐのは手紙だった。まるで日記を書くかのように毎日の出来事を父に綴る初子と照美。そんな娘たちの成長を見守ることが母べえの心の支えだったが、ますます戦況が激しくなったある日、野上家に一通の電報が届く…。

    • レンタル ¥400
    • 購入する ¥2,500

予告編

予告編

視聴者はこんな商品も購入しています

ドラマの映画