くるみ割り人形 人気バレエ公演への道

毎年クリスマスになると、『くるみ割り人形』のバレエが、世界中の都市で公演される。時代を超えたストーリーを制作するにあたり、凄まじい努力が注がれる。『くるみ割り人形の世界へ』は、そんな舞台裏をお届けする。スクール・オブ・アメリカン・バレエの元ダンサーであるセリーヌ・メシェル・ディルマンが監督。ダンサー、先生、家族たちのパーソナルで奥深い感情が伝わってくる作品だ。 元キーロフ・バレエのスターであったマラート・ダイカイエフの学校がロサンゼルスにある。そのマラート・ダイカイエフ・バレエ・シアターに制限なく入り込むことを許可され、オーディション、激しい稽古のシーン、主役を勝ち得た喜びや、駄目だった苦痛の思いなどをカメラは捕らえる。登場したダンサーは誰もが情熱を持ち、家族が居て、ダンスをしたいという思いだけで、時間とお金のとてつもない犠牲を払う。 彼らの夢を聞け、歓喜と数多くの予期できぬ突然の変化を分かち合う。将来もダンスの世界へと有能なティーンのダンサーから、青年、さらには、ステージの上で楽しく踊り回る子供たちまで、全てが垣間見れる。