アメリカ生まれ、オーストラリア育ちのジョン・バトラーを中心に結成されたジョン・バトラー・トリオは、ブルースやフォーク、カントリー、ブルーグラス、ファンクやレゲエといった多彩なスタイルを咀嚼(そしゃく)し、消化するジャムロックバンド。さまざまな弦楽器やピアノ、オルガン、シンセサイザー、パーカッション類を操るマルチプレイヤーぞろいのグループで、アルバムの大半はセルフプロデュースされており、2004年の「Sunrise Over Sea」で初の全豪チャート1位を記録、2007年の「Flesh & Blood」では全米チャートにも進出した。世界中のロックフェスで重宝される生粋のライブバンドでありながら、作品ごとに新たな試みを注ぎ込んできた軌跡に触れてほしい。