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世紀末を生きる

世界の終わりに進める物語。

人類の滅亡や文明の崩壊など、終末を迎えた世界で、人々はどう生きるのでしょうか。

そのような世紀末の世界を描いた映画やゲーム作品も数多く存在し、なぜか人々の興味をひきつける不思議な力を持っています。このテーマを取り入れたゲームならではの魅力は、自らその世界に足を踏み入れることによって、時に恐ろしく、時に感動的な、作品によって異なる独特な世界観を味わえることです。

ここでは、世紀末の終末世界が舞台のゲームを紹介します。荒れ果てた世界で、希望を胸に懸命に生きる人々の姿を通し、世界の終わりを体験してください。

World for Two

大災害によって、あらゆる生物が絶滅した世界。唯一生き残った博士は、地下にある研究所で、生物の再生を試みていました。「World for Two」では、博士と、汚染された地上でも活動できるアンドロイドとともに、崩壊した世界に豊かな生態系を取り戻そうとする日々を送ります。

アンドロイドを操作して、崩壊した世界で生物のDNA採取を行います。

アンドロイドを操作して生物のDNAを採取しながら、DNA同士を掛け合わせ、生物を再生していきます。「原始生命体のDNA」から始まり、生態系は、魚類、爬虫類、哺乳類へと広がっていきます。

大地に少しずつ命が戻っていくことに、感動を覚えます。そして物語は、心を強く揺さぶる結末へと向かっていきます。本作は、生命の尊さを、細部まで作り込まれた美しいピクセルアートと、優しいピアノの音色とともに私たちに感じさせてくれます。

ポストアポカリプスベーカリー

荒廃した未来の地球に、一軒のパン屋が開店しました。「ポストアポカリプスベーカリー」では、このパン屋を切り盛りすることになります。「この世界にまだパンが売っていたなんて信じられない」と、集まる客は驚きます。ただ、この世界にはもうパンを作る材料はありません。空気中を漂う暗黒物質を成形してパンを作るのです。

個性豊かな客とのコミュニケーションが楽しめます。

パンを食べた人々は、また常連として店を訪れてくれます。そして時折、悲しい思い出話やパンを食べさせたい誰かの話、パンに対する要望を伝えてきます。パンをさらに美味しく改良し、彼らの注文に応えていきましょう。

毎日パンを焼き続けていくと、喜んでくれる客も増えていきます。荒れ果てた世界に灯る、温かな交流を続けて、少しずつ笑顔を取り戻していってください。

OPUS: 魂の架け橋

「OPUS: 魂の架け橋」では、廃墟の街を探索しながら、彷徨う魂たちを弔います。この世界が滅びる前は霊魂を宇宙へと送り出す、「宇宙葬」という慣習が行われていました。ですが、疫病によって世界が滅びてしまい、今では「宇宙葬」は長らく行われていません。世界で唯一生き残ったロケット技師のヨハンと巫女のフェイの目的は、力を合わせて、待ちわびる霊魂のために最後のロケットを打ち上げることです。

荒廃した世界で魂を弔っていくことに、あなたは何を感じるでしょうか。

ヨハンを操作して、雪の積もった廃墟や遺跡を探索し、ロケットの部品や材料を探していきます。集めた部品をロケット工場へ持ち帰り、ロケット開発を進めると同時に、この世界や主人公たちのストーリーを解き明かしていきます。対照的な性格の2人が徐々に心を通わせていくストーリーを、ぜひじっくりと堪能してください。

荒廃した世界で、人々は一体どのような物語を紡ぎ、どのように希望を見出していくのか。ぜひ皆さんの目で確かめてみてください。